会員さんのほとんどが運動キライとか中学卒業してからほとんど運動したことない方です。
しんどいことはせずに、どうにか痩せたいと思って、いろんな「痩せる食材」を試してきたり、家でできるラクな運動など…
ありとあらゆることを試しても変化がなかった。
やっぱり筋肉を鍛えるしかないか…と決意。
「避けてきた筋トレ」をスタートし、多くの方が継続しています。
せっかく変わった身体、それなのに、ここから筋肉が衰えさせてしまうことが自分にどれだけのマイナスをもたらすかを実感しているからです。
そんな中、当ジムには珍しいタイプのこの方… この方を簡単に紹介するとしたら
・パワーがある。
・根性がある。となります。
以前はクロスフィットトレーニングでフォーム無視、とにかく重いウェイトをがんがんあげる。
その後はガチこぎフィールサイクル。
毎回の達成感と激しい筋肉痛が生活の一部になっていました。
当ジムご入会動機は体重を何キロにするかより見た目を変えたいです。
もし彼女が一念発起していなければ、ケガは絶えないし、太もも前の筋肉ばかり張り出し、そして体幹は弱いまま贅肉がつく…という経過になっていたと思います。
ご本人がいちばんわかっていました。
ほぼ毎日利用していた激しい運動量のジムをやめた彼女に私が提案したのはランニングをライフスタイルに取り入れることです。
太っている、というよりがっちりガタイのいい彼女は「自分は身体が重いからぜったい走れない」と思っていたようです。
「走れるようになりたい」
いまは週1ペースでジムでトレーニングしています。
当ジムでのトレーニングは体幹の安定が必要になるものばかりなので、彼女が今までほとんど鍛えてこなかった体幹が鍛えられます。
もちろんランニングの動きに活かされるトレーニングメニューです。
また、室内トレーニングだけでなく、外に出てウォーキングやフォーム指導しながらのゆるランもしています。
基礎体力も心肺も強いので、彼女のいちばんのクセ「リキむこと」をゆるめて、リラックスして走れるようにしていきます。
最大目標はウォーキングやランニングを習慣化していくこと。
そしていまは週2回くらい、約4km の朝ランが習慣化しているそうです。
「自分が走れるとは思ってなかったから楽しい」
さて、ランニングフォームは、ぱっと見はよくなったのですが、パワーでがーっと動くタイプなので、いつも身体のどこかにチカラが入ってしまうクセがあります。
そこで今回のランは、彼女の苦手な「チカラを抜いてゆっくりな動作」で、片足ずつバランスをとりながら体重移動を練習してみました。
はじめのうちは「?????」
「わからん~」という感じ。
はじめはアタマで考えてしまうのでスルーしましょう。
どうしても身体のどこかにチカラが入るので、体重移動がうまくいかず身体が横に揺れます。
力を抜く、ゆっくりが苦手。
スクワットでも走っている時でも顕著に現れる膝の過伸展。
ここも要因のひとつです。
いちばん気になってる太ももの前、ここを使いすぎる傾向があります。
くりかえし、くりかえし…
「?????」のあと
「あーなんか違う」 キター!
身体のチカラが抜けて、すーーーっと進んでいくようになりました。
ラン後のご本人の感想
「あの感じは、どこにも力を入れずに足が後から来る感じで〜 両足の付け根の真ん中に点が分かる感じでした。」
体重の移動がスムーズにでき、すーっと進んでいくことを体感してもらえたようです。
今後のラン指導で、足の運びなども変わっていくと思います。
根性とか、必死で走る、はなく
気づいたら、今までよりラクに走れるようになった、とか、同じコースがいつもより早く走れてた…とか。
そうやって、自然と練習量が増えていくのが私たちの楽しむランニングです。