新型コロナウィルスの影響で一般参加者が走らない異例づくしの独特な雰囲気となった2020年の東京マラソン。
快晴でしたね。
走るには暑いくらい?
当選し、この日を待ちわびていた3万人以上のランナーが、昨日の晴天は「走りたい熱」がアップしたかもしれませんね。
さて、東京五輪の残り1枠をかけたレースは
やはり高速レースとなり
そして最後うるうるしました。
先頭を走るエチオピアの3人は速すぎて
ほぼテレビに映らず…
気になるのは
大迫傑(ナイキ)
井上大仁(MHPS)
設楽悠太(Honda)
先頭集団が超ハイペースでハーフを通過したあたりから
大迫が後ろに下がり始めた時は
「あ。」と思いましたが
少し離れた、ってことですね。
先頭集団に引っ張られず
落ち着いて自分のペースを守ったのかもしれません。
先頭集団を後ろから見ながら
少し間隔を開けて走る大迫は
ちらちら時計を見てました。
ぜったい日本人1位にならなくてはいけない。
そして自分の日本記録を自分の手で破りたい。
そんな思いが強いのに、
いったん離れるって冷静さ、かっこよすぎ(ボキャブラリーなさすぎ)
どんどんペースが上がってきて
日本人1位を守りたい井上は
じわじわ集団の後ろに下がってしまうけど
必死に食らいついていってる感じ
大迫は後ろの集団に吸収されてしまうのか…と、はらはらする(私が勝手に…)
とにかく速かったですね
2時間3分台が出ちゃうかも?ってペースで
後ろの集団も日本記録を遥かに越えるほんとうにハイペースなレース展開でした。
まっすぐ前を見て走っていた井上が
ちょっとうつむいたり顔つきがふっと変わったり… そんな小さな変化もはらはらし…
残り10km
大迫が先頭集団にガシガシ迫ってきて
ギア入れたー
32kmあたりには大迫がぴったり後ろに。
そして横に。
ありえないハイスピードで食らいついていた井上、追い上げてきた大迫をみて
心折れてしまったかもしれません
あっという間に後ろに下がってしまって。
そのまま、ぐいぐいと先頭にでた大迫のフォームは疲れ知らず、圧巻でした。
そしてまた独走。まさに自分との戦い。
日本人1位になるだけじゃなく
自分の日本記録を自分の手で破る
その思いの強さを感じる、まったくスピードを緩めない走りは観戦していてとても感動しました。
あと残りわずか、
脇腹をおさえながら走る大迫みながら
「もうちょっとやから堪えてー」と無責任な応援をしつつ…
ゴール間際、少し泣きそうな表情になった一瞬をみて、ぐっと思いが込み上げましたね。
ゴールの表情もサイコー!
ゴール後のインタビューで泣いてましたね。
クールビューティーな印象の大迫の涙は心を打ちました。
26位の井上は、膝から崩れ落ちてゴール。
動けない井上の脇をもって立たせそうとする様子みながら「ちょっと待ってあげてー」とテレビに向かって言ってしまう、おかん目線に。
さらに日本記録は更新されて2時間5分29秒。
この大会にかける各選手の思いを強く感じる、あっという間の2時間でした。
参加選手が次々と自己新をだす、すごい大会、そして今回もナイキの厚底シューズが目立ちました。
オリンピックがさらに楽しみになりました。
開催はどうなるのでしょうね。